簿記をとるメリット。

基本的にこういう質問には簿記をとれって言ってるんですけど。

簿記をとれって言う理由として、経理っていう仕事はどんな会社にもあるからっていうのも理由なんですけど、

簿記を勉強するメリットって別にあって、

簿記を好きで勉強する奴はほぼいないんですよ。

プログラムが大好きな人がプログラム系の資格を取るとか、旅行大好きだから旅行代理店の資格を取るとか、

好きだからやるっていうのは結構あるんですけど。

簿記の資格に関しては、好きで簿記の勉強してる奴って見たことないんですよ。

でも、会社に就職しやすいとか必要そうだからっていう理由で、自分の好きじゃないものでも必要なものを勉強して合格点まで持ってくっていう努力ができる能力っていう意味で、簿記って割とわかりやすい指標なんですよね。

好きでもないのにできる能力っていうのが割と重要。

あと、簿記を1回やっとくと、会社の中のお金の動きっていうのが割と見えるんですよね。

例えば、節税するタイプの会社なのか貸借対照表が膨らんでるほうがよく見える会社なのかっていうので、それによって投資家からお金を受けたいのかとか単純にオーナーが儲かりたいだけなのかっていうような、会計上でどういう処理をしてるかっていうのを見るだけで、経営者の考え方みたいのも分かったりするんですよね。

「俺自分の会社は売る気全然ねえよ」みたいなこと言ってるけど、お前どう見ても貸借対照表綺麗にしてるよなそれ！みたいな場合だと、どっかから投資を受けたいんでしょそれ！みたいなのが分かったりするんですけど。

っていうような、普通の一般の人だったら見えないようなことが経理の流れとか見ることによって経営者ってこういうふうに考えてるんだとか、ここ脱税しようとしてるんだ、みたいなことも見えたりするので。

なので、物事をそういうふうに何年間分か見続けてみると、こういう方向性でやってんのね！みたいなのがわかったりするので。

基本、多くの9割以上の人って会社員として暮らすんですけど、

そうすると自分の会社がどういう形で先持っていこうとしているのかや、どういうタイプの投資をしてる会社なのかっていうのが分かると、よりその会社に愛着が湧いたりとか方向性がわかったりするので。

なので、知識として簿記の知識は持ってた方がいいんじゃないかなと思ったりします。

会社員というのは、会社に所属する以上その会社の方針というのが分かる情報が多ければ多いほど得なんじゃないかなあと思います。